読み書き引きこもり

書く練習をかねて。

迷惑メールのほとんどが出会い系、1通のコストは0.008円

ストップスパム(迷惑メールやめろ)。イメージフォト

悪徳出会い系サイトの手口といえば、サクラと迷惑メール。
サクラについては別に書いた。
ここは、迷惑メールについて。

迷惑メールはカモを探し出すには最強のツールかも。
激安でいつでも、どこからでも万単位にアプローチできる。
こんなメディアは他にない。

最も安価な広告手段

NTTドコモにおけるお客様保護対策
平成16年4月9日、総務省のユビキタスネット社会の実現に向けた政策懇談会・利用環境WG第2回会合で配られた資料。

資料:迷惑メールは最も安価な広告手段(NTTドコモ)

  1. 出会い系サイト、1サイト運営に100万円の投資で、年間600万円の利益がある。
  2. 雑誌広告掲載が1部あたり5円(掲載料/発行部数)に対して、PC発Eメールは僅か0.008円。迷惑メールは最も安価な広告手段。
  3. 迷惑メールを送る相手探しは名簿業者が行っている。出会い系サイト運営者や送信専門業者はそこから情報を買っている。
  4. 最近はメールアドレスを長く複雑に組合せる人が多い。それにあわせて収集も進化している。
  5. 迷惑メールをPCから直接発信するのは昔のやり方。電話会社の規制を潜り抜けるため、ケータイから発信している。
  6. ケータイは3Gを使用。分解し送信システムを構築。こうすることで、ケータイEメールの発信コストが3円から0.4円に圧縮される。
  7. 今後の検討課題として、迷惑メールの国境を越えた対策が必要。

最近中国に拠点を構える業者がでてきたのは、国内で勝負しづらくなったから。
途上国で比較的インフラの整った場所として、有望なんだろう。
シッポを捕まれないよう、ほどほどのところで移動するのがミソらしい。

英語ではバイアグラ、日本語では出会い系

迷惑メールの実態と検討すべき課題・問題点について
平成19年7月24日の総務省・迷惑メールへの対応の在り方に関する研究会(第1回)の資料。
㈳テレコムサービス協会作成。

  1. 最近の傾向として、英語の迷惑メールではバイアグラ関連が一番多く、日本語の迷惑メールでは出会い系サイトの勧誘が多いといわれている。仮に0.1%の人が反応すると考えた場合、100万人に配送すれば1,000人も引っかかる換算になる。
  2. 迷惑メール配布の仕組みは日々進歩している。現在の迷惑メールの約80%がボットネットに起因するという米国での調査結果もある。ボットとは迷惑メールを送信するウィルスのことで、感染したPCは第三者に操られることになる。

1通あたりの送信コストが0.4円として、100万人だと40万円。
引っかかった1,000人が3,000円分のポイントを買ってくれたら300万円の売り上げか。
ここからサクラのバイト代やら事務所経費などを引いていくと、う~ん、いい商売だな。

ボットでやるなら、タダで設備投資したようなものだ。
通信費も電気代も持ち主もち。

送信先メールアドレスの収集方法が5つあげられている。
中でも、スパイウエア、ウイルス等を使い、感染ユーザーのメールソフトにあるアドレス帳情報を特定サーバーにアップロードさせて入手というのが一番難しそうだが沢山集まりそう。

9割が海外からの出会い系

迷惑メール対策の現状と対応策の方向性について
②と一緒に配られた事務局作成資料。

資料:我が国における迷惑メールの現状(総務省)

  1. わが国においては、2004年と2006年を比べるとPC着信の迷惑メールが34%から87%に増えている。2006年上半期において迷惑メールの内容で最も多かったのが出会い系サイトの勧誘で92%と群を抜いている。海外の状況と比べると異質。
  2. PCあてもケータイあても、海外発信が増えており、特にPCあては2006年下半期で90%が海外から。
  3. 海外からの迷惑メール送信は、迷惑メール法(2002年成立、2005年改正)の適用外になる。また、実行操作を日本で行っていても海外から送信されると送信者の特定が困難。

どうやって送っているのか

2008年、迷惑メール送信が違法になる
2007年10月17日 読売新聞。

こんな違法ビジネスで海外進出なんて、何をどうすればよいのかさえ思いつかないが。
メール送信代行業者がノウハウを持ち合わせているそうだ。

◎海外メールサーバー貸与
規制がなく対策が甘い海外サーバーを用意。請け負った宣伝メールを日本に送信。

◎開封確認情報提供
HTMLメールを使ってユーザーが開いたかどうかをチェック。開封を確認したユーザーのリストを提供する。

◎フィルター避け対策
迷惑メールフィルターをすり抜ける文面を用意。文面作成を請け負ったり、フィルターに引っかからないためのアドバイス提供。

総務省や経産省が迷惑メール関連の法律の、抜本的改正を検討していることも報じている。
法的な規制は2002年にはじまり、その後も規制強化のために何度か改正されたが一向に減らない。
特定電子メール送信適正化法で摘発されたのはわずか3件。
そこで今回は、事前にユーザーの承諾をえて送信する「オプトイン方式」の送信だけを許すという。

2008年(平成20年)に関連法の改正で実現。
だが、それで迷惑メールが減ったわけではない。
オプトインを装った手口が横行している。

2014年2月補足:発信元の国別わりあい

グラフ:迷惑メール送信リポート(日本産業協会)

最新のトレンドは、(一財)日本産業協会の「迷惑メール送信リポート」が参考になる。
スマートフォン対応の迷惑メールが増加傾向、また北アフリカ発の迷惑メールが増加傾向にあるらしい。
ほかに、月ごとの統計など興味深い。
分かりやすく編集されているのも魅力。

迷惑メールの法律に関しては、(一財)日本データ通信協会が、諸外国の迷惑メールに関する法律・規制等を紹介している。